男が十年間抱き続けた恋心は、陽光きらめく祭りに、火を呼び、血の嵐を呼んで、遂に男を死に追いやる。港祭りに集まった人々の哀歓を背景に、七夕の彦星・織姫の哀恋に似た宿命的な恋を情感豊に描いた時代抒情詩。
おなじみ黄門様ご一行が、スリルとサスペンスの中に描く『水戸黄門漫遊記』シリーズ第9作。黄門様の太刀さばきや格さんの空手チョップなど、アクション性を追求した異色の展開が見どころ。
水戸黄門漫遊記「地獄谷の豪族」と、「伏魔殿の妖賊」の総輯篇で、水戸黄門が諸国漫遊の途中に起こる、数々の善玉悪玉事件を捌く、奇智とユーモアに満ちた痛快篇である。
御存じ東映名物黄門さまが、助さん、格さんを従え、今回は連続放火事件の謎を追って風雲急を告げる大江戸に姿を現わし、幕僚、公卿、不逞浪人、悪徳商人が入り乱れる大事件を町人長屋の人々の助けをかりて無事収め・・・
風雲急を告げる戦国末期、紀伊連山の一峰・大日岳の山中に父親と二人で平和な暮らしを送っている日輪太郎と呼ばれる若者が、ふとした事から野武士・蜂須賀小六の配下となり、正義のために悪者たちを撃ち滅ぼし幾多・・・
名匠・今井正と中村錦之助が七役主演という大役の顔合わせで取り組んだ意欲作。ある一族の戦国時代から現代のサラリーマンに至る七代に渡る残酷極まりない歴史を描いて、日本人を長く支配してきた封建主義の思想と・・・