泥沼の中に咲いた哀愁の恋をめぐって登場する様々の人物を追いながら爛熟と頽廃のニ世相に喘ぐそれら人間像を一つの江戸市井風俗として描く、時代劇の新生面を拓く良心傑作篇。
「ひばり捕物帖 唄祭り八百八町」に次ぐ美空ひばり主演映画で、山内久、馬場当の脚本を、ひばり映画とは馴染深い瑞穂春海が監督している。撮影は布戸章、音楽は万城目正、美空を中心に日守新一、藤乃高子、川喜多・・・
日本経済新聞に三年間連載された子母沢寛の「勝海舟」より八住利雄が脚色し、大曾根辰夫が監督に当たった時代劇で、阪東妻三郎最後の出演映画である。撮影は石本秀雄、音楽は鈴木静一。キャストは阪妻のほか、北上・・・