作品詳細
DETAIL螢川
ストーリー
STORY
昭和三十七年、真冬の富山。水島竜夫はクラスのマドンナで幼馴染の辻沢英子への恋の悩みと、高校受験をひかえて悶々とする毎日を送っていた。その頃、竜夫の家には借金取りが押しかけていた。傾いた玄関から男たちを乱暴に押し出す父・水島重竜。重竜は終戦後、手広く事業をやり、町の人から仁王竜と呼ばれるほど羽振りをきかせていたが、豪放な性格ゆえ失敗、今はその頃の威勢は既になく借金取りに追われる日々である。妻の千代はかつて売れっ子の芸者で、重竜がまだ羽振りのいい頃結ばれ、竜夫を身ごもった。初めて自分の子を待った重竜は何の罪もない女房の春枝を棄て、千代と結婚したのだった。その一人息子の竜夫ももう14歳だった。幼い頃、竜夫と英子はそんな重竜から聞かされた、4月に大雪の降った年は川の上流で信じられないような蛍の大群が発生し、その光景を一緒に見た男女は結婚しなければならない運命にあるという伝承をよく覚えていた。そんな折、重竜が脳出血で倒れた。父の入院による新たなる借金、看病、そしてつのってくる英子への思い。竜夫は少しずつ大人の世界へ足を踏み入れつつあるのを感じる。4月に大雪が降り、春がやってくる。満開の桜が咲き散る頃、竜夫はふたつの死と遭遇しなければならなかった…。
受賞歴
AWARDS
毎日映画コンクール女優主演賞(十朱幸代):日本アカデミー賞撮影賞(姫田真左久)・照明賞(島田忠昭)