作品詳細
DETAIL東京タワー ボクとオカンと、時々、オトン
(c)2007 「東京タワー~o.b.t.o.」製作委員会
スタッフ
STAFF
ストーリー
STORY
1960年代、ボクが3歳の頃。真夜中にオトンが玄関の戸を蹴破って帰ってきた。酔っぱらったオトンはボクにいきなり焼き鳥の串を食わせ、そして・・・・・・オカンにホウキで殴られた。故郷の小倉でオカンとオトンとボクの3人が暮らした短くも幸せな日々の、最後の思い出だった。その後、オトンの家を出て、オカンはボクを筑豊の実家に連れ帰った。1970年代、筑豊の炭鉱も煙突から煙が上がらなくなった頃、中学3年になっていたボクは、寂れた町を出て行きたくなった。早くオカンを自由にしてやりたいという思いもあった。大分の美術高校に合格し、一人で下宿生活をすることになった春の日。駅まで見送りにきたオカンがボクに持ったせたカバンには、新しい下着と弁当箱と、しわくちゃの一万円札を忍ばせた封筒が入れてあった。列車の中、オカンのおにぎりと漬け物を噛みしめて、15歳のボクは泣いた。あれから時が流れ1990年代、ボクに関係のないところでバブルがはじけた頃。何もしないでいるうちに溜まってしまった借金を返すため、何でもかんでも仕事を引き受けているうちに、ボクはいつの間にかイラストレーター兼コラムニストとして食えるようになってきた。やっとオカンに心配かけずにやっていける・・・・・・と思った矢先、一本の電話が・・・。
(c)2007 「東京タワー~o.b.t.o.」製作委員会