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7件の作品がみつかりました。

小川の辺

小川の辺(2011年公開)

ここ数年の間、多くの藤沢周平作品が映画化され、人々に受け入れられてきました。しかし今また、それを世に送り出す意味は、さらに増してきているのではないでしょうか。どこか国としての形を失い、出口の見えなくなったこの日本で、時代の閉塞感のようなものに苛まれている私たちにとっての「羅針盤」、それが藤沢周平作品です。そこには、ひとを想いやり、凛と背筋を伸ばし、人間としての矜持を決して失わずに、その人生にまっすぐ対峙していく人間たち、今、私たちがどこかに忘れてきてしまった日本人本来の姿があります。藤沢周平作品群の中で、ひときわ名作との声が高く、その映画化が切望されていたのが「小川の辺」。なぜならばそこに、義と情の狭間で揺れ動きながらも、その運命に静かに、そしてしなやかに立ち向かう主人公たちの姿が真摯に描かれているからに他なりません。

隠し剣 鬼の爪

隠し剣 鬼の爪(2004年公開)

山田洋次監督が『たそがれ清兵衛』に続き、再び藤沢周平作品に挑戦。剣豪小説でありながら既存のものとは全く違う世界を作り上げた「隠し剣」シリーズの中の「隠し剣鬼の爪」と、密やかな男女の愛を描いた「雪明かり」。二つの短編に流れる、藤沢周平の精神を守り、大胆に脚本化した作品『隠し剣 鬼の爪』は、時代が激しく移り変わろうとしていた幕末の庄内”海坂藩”を舞台に、”鬼の爪”という秘剣を伝授され、予期せぬ激烈な運命に巻き込まれていく下級武士・片桐宗蔵の武士としての生き様と、奉公にきた娘きえとの身分を越えたせつなく優しい愛を描いた作品である。

蝉しぐれ

蝉しぐれ(2005年公開)

たそがれ清兵衛

たそがれ清兵衛(2002年公開)

殺伐とした幕末の世、子持ちの寡男である下級武士の生き様を描いた時代劇。監督は「十五才 学校・」の山田洋次。藤沢周平の3つの短篇を基に、山田監督と「釣りバカ日誌13」の朝間義隆が共同で脚色。撮影を「親分はイエス様」の長沼六男が担当している。主演は、「助太刀屋助六」の真田広之と「うつつ UTUTU」の宮沢りえ。第76回本誌日本映画ベスト・テン第1位、日本映画監督賞、日本映画主演男優賞(真田広之)、日本映画主演女優賞(宮沢りえ)、日本映画新人男優賞(田中泯)、日本映画脚本賞受賞ほか国内の数々の賞を独占するほか、2003年アカデミー賞外国映画賞にもノミネートされた。

花のあと

花のあと(2010年公開)

江戸時代。東北の小藩、海坂(うなさか)に暮らす組頭の一人娘、以登は今、自らの意志で剣を手に取り、戦いの場に向かおうとしていた。卑怯な罠に落ちた下級武士の仇討ちを果たすために。それも、たった一度、竹刀を交えた男のために…。
時代小説の大家・藤沢周平の同名短編小説を題材に中西健二監督が映画化。内に秘めた想いを抱いて義を通す娘・以登を本作が時代劇初主演となる北川景子が美しくも凛々しく演じている。

必死剣鳥刺し

必死剣鳥刺し(2010年公開)

あの日、あの時、何かが狂い始めた──。仁義と愛慕。武士道と政道。組織と個人、そして男と女。生きるほどに生じる運命の不条理を、江戸の世を舞台に静謐な筆で描き切る藤沢周平“隠し剣”シリーズ。中でも現代に通じる傑作と名高い「必死剣鳥刺し」が、名匠・平山秀幸の手により、人間普遍の物語として甦る。剣豪ゆえに陥る宿命に対し、最後は己を爆発させる主人公の姿は「人生のままならなさ」、「人はいかに命を全うするか」という永遠の問いを観る者の胸に刻みこむ。そして文字通り激烈なクライマックスは、邦画史における新たな神話となるであろう。

武士の一分

武士の一分(2006年公開)

『たそがれ清兵衛』、『隠し剣 鬼の爪』に続く、山田時代劇三部作。原作は藤沢周平の隠し剣シリーズ第2作である『隠し剣秋風抄』の「盲目剣谺返し」。最終作となる本作では、主演の三村新之丞役に木村拓哉を迎えた。常に“最高以上”を求める山田演出が冴える。この三部作が「新しい時代劇」と呼ばれるのは、時代劇でありながら、現代にも通じる人々の心情が丁寧に描かれているからだろう。本作も、「平等」や「個性の尊重」など、社会へのメッセージがセリフの端々にちりばめられている。音楽を担当するのは、山田組にかかせない存在となった富田勲。音を大切にする山田監督だが、新之丞が耳が頼りであるため、特にこだわったようである。