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岸和田少年愚連隊(1996年公開)
喧嘩ばかりを繰り返す少年たちを主人公に、大阪・岸和田の個性的な人々の姿をノスタルジックに描いた青春コメディ。監督は「突然炎のごとく」の井筒和幸。中場利一の同名小説を、「平成無責任一家 東京デラックス」の鄭義信と「復讐の帝王」の我妻正義が脚色。撮影を「女優霊」の浜田毅が担当している。主演は吉本興業の人気若手漫才コンビ“ナインティナイン”の矢部浩之と岡村隆史。全篇を70年代の流行歌が彩る。96年度キネマ旬報ベストテン第6位。
血と骨(2004年公開)
一大センセーションを巻き起こした梁石日の自伝的小説の映画化となる本作は、激動の大正・昭和を生きた朝鮮移民とその家族の肖像を描く壮烈な人間ドラマ。原作者の実父をモデルとした主人公・金俊平は、在日一世として裸一貫から身を立てるが、狂気じみた言動で周囲を怖れさせ、生涯を孤独の中に生きた男。そんな父を見つめる息子の視点から、物語は語られる。映画はそれをある移民家族の伝記に終わらせず、かつてこの国にあった時代、そこに生きた人々の、今なお受け継がれてゆく原風景として、神話的な威厳とともに活写する。
平成無責任一家 東京デラックス(1995年公開)
(C)2004「レディ・ジョーカー」製作委員会
レディ・ジョーカー(2004年公開)
高村薫の同名ベストセラー小説を映画化。大胆不敵で緻密な犯行に出た5人の“社会的弱者”と、彼らの標的になった企業、警察の思惑が入り乱れ、濃密なサスペンス劇が展開される。事件の背後にある悲劇が徐々に明らかとなり、物語はやがて衝撃のクライマックスに突入。エンターテイメント性と社会派の魅力を併せ持つ、奥深いドラマに仕上がっている。