風もないのに殺気が動く!音もないのに血が騒ぐ!待っていました居合い斬り!どめくら一人を何故斬れぬ!襲う浪人、追うやくざ!ますます冴える仕込杖! 対立するやくざ双方からその腕を買われて誘われる一方、・・・
宙に円月を描けば鮮血一条!一瞬、地上に崩れ落ちる六つの影!虚無の香りを全身に包み、行く処常に殺気をはらみ、円月殺法を得意とする狂四郎が心ならずも巻き込まれた加賀百万石の浮沈にかけた騒動の中で…。
主君が目をつぶせば目をえぐられ、腕を落せば腕を斬られる、瓜二つの影武者!戦場で討たれたのは、本物か、偽者か!身代りはもういやだ、俺は本物の城主になってやる!残酷な運命に抵抗する若者の絶叫!