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新婚第一夜・鸚鵡は何を覗いたか

1946(昭和21年)/8/8公開     
配給:松竹 製作:松竹株式会社

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スタッフ

原作:
音楽:
撮影:

ストーリー

終戦直時。九州のある高射砲陣地で、応召による俄か兵士の白崎と赤井は、ことごとに暴虐なる黒瀬隊長にいじめ抜かれ、理由もなく彼の腕力の犠牲となっていた。ある日、慰問団が来て、その少女達に御馳走するんだと近所の村へ鶏の徴発に出て、鶏を持って帰らなかったというので、例の鉄拳が二人の頬に飛ぶ。遂にこらえきれなくなった白崎が、重営倉を覚悟の上で黒瀬を殴り返そうとした時、急の呼集が隊長に来て、陣地内はただならぬ雰囲気に包まれた。ポツダム宣言受諾、日本は無条件降伏をしたのだ。別府から神戸へ帰る汽船の中で、白崎と赤井は、一匹の鸚鵡に「馬鹿野郎」と言われたのがきっかけとなり節子という娘と親しくなった。彼女は先日陣地へ来てくれた慰問団のスター歌手だった。亡くなった兄が大切に飼っていたこの鸚鵡、兄が愚かなる国の指導者達に報いる心からの叫び「馬鹿野郎」を鸚鵡が覚えて喋ったのだ。大学出の白崎と節子は話があって船が神戸に着くまで語り明かした。大坂へ帰った白崎は、工科出の彼の研究を生かし、戦災ビルディングを修理して、アパートに改造、ここに沢山の家なき人々を住ませる計画を立て着々に実行に移していた。しかしこのビルの地下室に、平和商会と名は立派だが、実は闇の一団が巣食っていた…。

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