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二連銃の鬼

1947(昭和22年)/7/8公開     
配給:松竹 製作:松竹株式会社

鈴木兵吾の脚本により、佐々木啓祐が監督。撮影は厚田雄春。佐分利信、大映多摩川から大船に移った宇佐美淳、井川邦子、永らくスクリーンから遠去かっていた川崎弘子、監督転向を一時取りやめた小杉勇らの異色あるキャスト。

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スタッフ

監督:
脚本:
音楽:
撮影:

ストーリー

北国の港町、時季が来るとアザラシやオットセイの狩獲に、方々から流れ者の獲師達が来るのでにぎわう町だった。そしてこの町でも一番の古顔は辰巳屋。その辰巳屋が、戦時中のどさくさにまぎれ、商売敵の正木屋にしてやられ、持ち船をすっかり失くし、最後に残ったおなじみの辰巳丸まで正木屋に取られてしまった。辰巳屋のおやじ彦六は憂鬱である。狩獲の時季がまた訪れて来た。長い間顔を見せなかったかつての辰巳丸一番ハンター黒島の顔も大勢の猟師達に混じって現われた。二連銃の鬼、それが黒島の綽名だった。この黒島に、彦六の二番娘ふじ子は首ったけ。ところが黒島のいない間、ふじ子に目を付けて追い回しているのが、これも北国で名うての男禿鷹。当然ふじ子をはさんで、黒島と禿鷹の達引は免れないところだった。加えて木崎という白くて妙に得体の知れない男が辰巳屋に泊まり込んでいる。この木崎の黒島を見る目付きに怪しい光があった。その上、昔黒島が結婚を申込んだ事のある、ふじ子の姉のとみ江が、子供を連れて帰って来たのだった。黒島もまたそれ以上に彦六の悩みは大きかった。

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