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長崎物語

1947(昭和22年)/12/18公開     
配給:松竹 製作:松竹株式会社

小倉浩一郎のプロデュースで斎藤良輔が戦後最初の長瀬喜伴と共同で脚本を執筆し、大曽根辰夫監督作品。撮影は服部幹夫が担当し、水島道太郎、折原啓子、逢初夢子が主演する他、江戸川蘭子が出演。

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スタッフ

監督:
音楽:
撮影:

ストーリー

昭和十六年ミナト長崎の秋まつり、やくざ稼業に身を落とし今「はま重」の身内として羽ぶりをきかす直吉を、旧友の牧師沢田は何とかして正道に戻そうと就職の世話までしたが、直吉は好意を蹴ってカフェーの女おふじのもとに去った。カフェー・カモメの開店祝いに相政組の与太者を殴ったことから直吉はその夜一味の襲撃を受け、傷ついた体でとある屋敷の勝手口に逃れ、女中静江の看護を受けた。翌日直吉をかくまったことから主家を出された静江は、あてもなく前途への希望を失って海を見ていた。直吉は身寄りのない彼女を救うため子分三郎を下宿から追い出して部屋を提供した。直吉を静江に取られたと邪推したおふじは、彼女に対し直吉の逆宣伝に出たが、静江は一筋に直吉を信じ、仕立ものなどに自活の道を歩むのだった。直吉と散歩に出た日、彼女は愛の告白をしようとしたが、直吉は無言で別れて行った。その時彼には召集が来ていたのだ。あとで知った静江は波止場に駆けつけたが、直吉の船はすでに汽笛の尾を引いて沖に出ていた。それから五年、平和の蘇った長崎の同じ秋の祭の日、直吉は復員して来た。子分の三郎も結婚していたし、おふじもキャバレーのマダムで成功していた。おふじから静江が彼の子供を生んで、その子誠一とともに彼の帰りを待っていることを聞いた直吉は、すぐ静江に会ったが、なぜか彼の気持ちは晴れなかった。

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