作品検索

作品紹介

愛情十字路

1948(昭和23年)/1/15公開     
配給:松竹 製作:松竹株式会社

脚本は柳井隆雄のオリジナルもの。監督は原研吉、出演者は井上正夫と細川俊夫、小夜福子と水戸光子、宇佐美淳、高橋貞二など。他に山田英子が本作でデビューする。

NO IMAGE

スタッフ

監督:
脚本:
音楽:
撮影:

ストーリー

老詩人谷白秋は娘の百合とそのいとこ夏江を相手に富士山麓の別荘村にささやかなホテルを営んでいた。ある日百合が二人の客を連れてきた。それは峰と寺本といって、二人は共に外地で生死を誓った仲であり、寺本は失明して帰ったため彼の恋人に捨てられた。その恋人を訪ね、峰は寺本を励ましここまできたのだが、寺本は女への失望から愛する音楽への情熱を失って途中で自殺を図ったところを百合に救われたのである。やがて彼は快復したが、二人の所持金が乏しいので白秋に対して率直に寺本のバイオリンを代償にとってくれと頼んだ。夏江は寺本のために演奏会を提案してホテルの二間を開放して会場にあてた。客はわずかであったがあったが尊い寄付が集まった。この夜、村の不良の一人が寺本の耳につぶやいた。「相棒に気をつけなよ、今夜は一人で三千円も寄付した人があったぜ」、もちろんそれはでたらめであった。寺本はこれを信じ、三千円の件について何もふれない峰を疑いはじめた。見かねた百合も峰の証明に立ったが逆効果でしかなかった。ある日ホテルに二組の客があった。一人は舟木という検事でもう一組は女づれの新興成金であった。その夜三千円のために峰は眠られず、ふと通り魔のように成金氏の財布に手をつけた。その夜更け父にそむいて家出をした百合の兄信太郎が牧子という臨月の女をつれてひょう然と帰ってきた。白秋はがんこに信太郎を許さない。百合は二人のために泣いて父と争った。翌朝人の眠りのさめないホテルから寺本と峰、それに信太郎たちの二組が消えた。ホテルは成金氏の三千円盗難事件で大騒ぎとなった・・・。

NO IMAGE
ページの先頭へもどる
一般社団法人 日本映画製作者連盟・会員(4社)