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たそがれの密会

1948(昭和23年)/7/20公開     
配給:松竹 製作:松竹株式会社

陶山鉄のプロデュサーの第一回作、津路嘉郎と長瀬喜伴の共同脚本を原研吉が監督する。撮影は斎藤毅、主演者は浜田百合子が特別出演して、若原雅夫、山内明が出演。

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スタッフ

監督:
音楽:
撮影:

ストーリー

まだ帰還しない夫、それも生死さえ不明の夫を待つ野中千恵は、湘南療養所の看護婦として自活の途をたてていた。美しい上に親切な彼女は若い看護婦達に慕われていた。医師の清水は何かと心を配り、沈みがちな千恵を励ましていたが、周囲の眼は何時しか二人の間の愛情の芽生えを感じていた。それは好意とも嫉妬ともつかないもので、青年医師清水に愛される千恵への羨望だったかも知れない。折も折、病院の裏にある松林で清水が真剣な顔で千恵に頼んだ。というのは彼には実は一人の子供があり、東京の姉の家に預けていたが、いま病気が重いのですまないが看護に行ってくれというのだ。「清水に子供がある。妻は?」千恵は驚いたが、聞けばその妻は亡くなっているという話だった。早速看護にかけつけた甲斐があって、正男は全快し、千恵につきまとった。清水は母の愛にうえているわが子、千恵を愛している自分を考えて、月光の美しい夜、彼女を誘い、正男の母となってくれと頼んだ。しかし夫のことを思えば彼女は直ちに返事をすることはできない。たとえ夫の兄が「泰介のことはあきらめて再婚してくれ」といってくれた事実があったとしても何か心に残るものがあったが、清水を愛している自分を制することはできなかった。ところがそれから数日後、ひょう然と泰介が帰還した。

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