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嫉妬

1949(昭和24年)/1/5公開     
配給:松竹 製作:松竹株式会社

製作小倉武志、脚本は新藤兼人、監督を吉村公三郎、撮影を生方敏夫が担当。主演は佐分利信、高峰三枝子、宇佐美淳で、その他に小宮令子、幾野道子、久慈行子、文谷千代子、三井弘次、太田恭二、それに河村黎吉らが出演。

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スタッフ

監督:
脚本:
音楽:
撮影:

ストーリー

東和化工会社の専務芹沢耕介は妻の敏子に対して完全なる暴君であり、敏子は結婚以来七年、あたかも忠犬の如く耕介にかしづき、その表情は虐げられた一人の奴隷であった。敏子には引揚者の妹と伊豆の療養所に病気を養う復員の弟弘三があった。耕介は止むを得ず敏子の弟妹に金銭的な援助を与えていた。それだけになお更敏子は夫耕介に、息を殺したようにかしづくのだった。耕介はあるアパートにマユミというレビューガールを囲っていた。それだのに敏子に対しては全く独占的な態度で、一寸した敏子の動作にも疑いをもつ程の横暴であった。ある日敏子は療養所に弟弘三を訪ねそこで弟の戦友塚崎と一緒になった。新聞記者だという塚崎は明朗な青年で、久しぶりに敏子も娘のように明るかった。その夜療養所に一泊した敏子は翌朝塚崎と海岸へ自転車をとばした。明るい光の中で敏子は忘れていた自分自身をとりもどした様にさっそうとペダルを踏むのだった。だが家に帰るとまたしても彼女は夫の奴隷としてひっそりとかしづかねばならなかった。ある日その塚崎が訪れて次の日曜に又弘三の所へ行こうとさそった。ちょうど帰宅した耕介は応接間で二人が話しているのを聞いてしまい、何の思慮もなく一途に妻を疑った。その翌日耕介が家を出た後、敏子は次の日曜に弘三を見舞うことをやめ、弘三への贈物を塚崎に託すべく新聞社を訪れた。だが一足先に出たはずの耕介は物陰に隠れて敏子の後をつけ、敏子が塚崎に会い銀座に出てお茶を飲んで帰ったところを見てしまった。

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