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四谷怪談・後篇

1949(昭和24年)/7/19公開 73分    
配給:松竹 製作:松竹株式会社

小倉浩一郎が製作し、文政八年(一八二五年)鶴屋南北の作を封建時代に非人間的に歪曲された碑史伝説を新な解釈のもとに、「新釈四谷怪談」として久板栄二郎がその脚本を執筆、木下恵介が監督に当たる。撮影は楠田浩之。主演は上原謙が初めて時代劇に出演、田中絹代が二役を演じる他、滝沢修、佐田啓二、杉村春子、宇野重吉らがそれぞれ出演。

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スタッフ

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ストーリー

遂にお岩は火傷の顔を気遣いながら絶望しつつ悶々のうち断末魔を叫びつつ死んでゆく。その場に現われた小平も伊右衛門に斬られ殺されてしまった。表面は小平とお岩の情死としてうまく取り計らった。伊右衛門は直助に引きずり回され、お梅と祝言を交わし、仕官する。お袖は姉のお岩の死因を知る由もなく、姉が不義を犯して死んだとばかり思い込んでいた。伊右衛門は時がたつにつれて、あの悲惨なお岩の姿が消し飛んでいった。直助も伊右衛門の従僕として働くようになった。一文字屋喜兵衛は良いむこ殿を選んだと大喜びであった。とある日直助と夜づりに出かけた伊右衛門は、ふとつり上げた古い板割れを見て不義の名を押しつけたお岩と小仏小平の幻影を見た、それ以来伊右衛門はお岩の亡霊や火の玉、ネズミ、長虫の錯覚に悩まされ、幸福に暮らしていた伊右衛門とお梅との間に気まずい思いが流れ始めた。彼は悩みやつれてお岩の墓を時折尋ねた。お袖はこれを知って彼を慰め励ますのであるが、伊右衛門は姉お岩とうり二つのお袖を見ると、彼女に恐怖を抱くようになり、遂に殺害を計り直助が盛ってくれたあの毒薬を自ら作ってお袖に飲まそうとする。ちょうどそのころお袖は与茂七との間に可愛いい男の子が生れ、幸福そうな日々を暮らしていた。伊右衛門はいまや幻想にとらわれ、お岩とお袖の見境を失い、頭は錯乱して遂に気が狂い、自ら盛った毒薬をのみ自殺してしまう…。

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