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母呼ぶ鳥

1949(昭和24年)/8/16公開     
配給:松竹 製作:松竹株式会社

製作は絲屋寿雄、脚本は柳井隆雄、監督は高木孝一、撮影は竹野治夫担当。主演は宮城千賀子、若杉曜子、原純子、片山明彦、清水将夫、沢村貞子、滝沢修らが出演。

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スタッフ

監督:
脚本:
撮影:

ストーリー

京都へ赴任した辻村教授一家は、めずらしげに祭見物をしていた。妻の由起子は雑踏の中で松田という男に呼びとめられてギョッとした。松田こそ、かつて由起子に失恋し、その後の由起子の過去を知る唯一の男だった。由起子はかつて津田と恋におち妊娠した。しかし津田の家が許さず、津田は洋行させられ、そして死んだ。津田の子を産んだ由起子は、死産だと知らされた。しかし実は由起子の家の女中お杉が子供をひきとって京都へいき、今、夫の辰三との間でその子は立派に育っているのだ。全てを松田から知らせられた由起子は狂わんばかりであった。彼女は今は辻村の妻となり綾子、ヒロ子と二人の子供もあり幸せであったのに。由起子の実の子けい子は偶然にも綾子と同窓であった。ときどき由起子の家へ訪れた。そのたびに由起子の胸は苦しみに耐えかねた。松田は由起子への邪恋から色々と由起子の過去を暴くといって脅迫し、由起子を手に入れようとした。一方けい子の恋人内藤は辻村教授の助手で、辻村の家へも出入りし、綾子もひそかに内藤を慕っていた。けい子はそれを知って何か悲しい気持ちだった。そのころ松田の由起子への脅迫は激しく、ホテルへ呼び出しをかけた。時間が来ても由起子は現れないので松田は町に出ると、悄然としたけい子に会った。松田は腹いせにけい子にその毒牙を向けた。けい子はその誘惑にかかり、ある料理屋に連れ込まれた。遅れてホテルに来た由起子は、松田の足どりを追ってその料理屋に現れ、あわやというときけい子を救い、由起子に挑む松田を庭からのぞむ疏水のダムへ突き落した…。

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