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薔薇はなぜ紅い

1949(昭和24年)/10/11公開     
配給:松竹 製作:松竹株式会社

製作は小倉浩一郎と杉山茂樹の協同で、沢村勉が脚本を書き、大曾根辰夫が監督する。撮影は太田真一の担当。主演は浜田百合子、鶴田浩二、沢村晶子で、柳永二郎、永田光男、安部徹、志織克子らが出演。

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スタッフ

監督:
脚本:
音楽:
撮影:

ストーリー

土曜日報社社長北条が不思議な死を遂げた。当局は船上からの自殺と断定した。娘の泰子は瀬川総務部長と婚約の間柄であった。社長が瀬川を信用していたのだ。事件直後日報社に魚住青年が現われ、生前社長の招きで編集部長になることになっていたという。瀬川はこれを拒絶した。魚住は社長の死因に疑惑を持ち、一記者として入社し、総務部の早苗という女事務員の協力を得た。町のボス梶源に目をつけた魚住は、次第に真相をつかみ、瀬川は梶源の手先であり、そこに土曜日報社がボスの御用新聞になりつつあることを知った。そのころ居住者を追い立て、そこへ競馬場を設置して甘い汁を吸おうとした悪らつな梶源の魂胆があった。かつて市会議長でもあった北条だけが反対していたが、北条の死後急に市会を通過して、梶源の子分が居住者追立てを強行しはじめた現状を魚住は知り、新聞で暴露するために立ち上った。正義の社員が集まった。そして夜、瀬川の知らぬ間に暴露記事を載せた新聞が印刷され、町にバラまかれた。そのころは社長の後を継いで日報社女社長となっていた泰子も、ようやく瀬川の悪業を知り、瀬川との婚約を破棄した。泰子の心は魚住に傾いていたのだ。だが、早苗もまた魚住を慕っていた。新聞の暴露記事によって町は沸き、大衆は闘争に立った。その日、早苗は泰子もまた魚住を愛していることを知って自分は身を引こうと、船にのって四国の故郷へ帰ることにした…。

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