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脱線情熱娘

1949(昭和24年)/12/8公開     
配給:松竹 製作:松竹株式会社

笠置シヅ子の松竹大船初出演映画で、製作は小倉武志。脚本は新藤兼人と山本嘉次郎が共同執筆し、大庭秀雄が監督する。撮影は生方敏夫の担当。出演者は笠置シヅ子、河村黎吉、原保美、殿山泰司などの他に、大辻司郎と藤山一郎が特別出演。

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スタッフ

監督:
音楽:
撮影:

ストーリー

風で舞い込んで来た一枚の宝くじで、成金になってしまったクズ屋の金八一家。豪壮な邸宅に住み、一人娘のとし子には美しい着物を着させたり、礼儀を教えたり、果ては地位と名誉を得ようと、とし子を元子爵と称する青ひょうたんみたいな男を婿に迎えようという始末。金につかれた金八は長屋時代仲よかった熊さんなんか鼻にもひっかけない勢である。一方未来の大音楽家を夢見る小出と大江両君は、ある日月給一万円の音楽教師の口があると聞き驚いたが、条件は五十歳以上の老人に限るというので思案の揚句一計を案じ、サンタクロースの衣装で老人に化けてのり込んだのが金八邸宅。金八は娘の教養としてクラシック音楽を教えるように頼むが、当の娘は軽音楽が大好き。そこでクラシックも軽音楽もわからぬ金八をごまかして軽音楽を教えているうち、老人に化けた若き小出はとし子にまいってしまう。娘も次第にこの老人を親のような親しみを持ち始める。だがある日、娘に軽音楽を教えこんでいることがわかり小出はクビ、気の進まぬ結婚は強いられるし、とし子はいてたまれなくなって家出し、山のホテルに行く。ホテルはお山の祭りで大変のにぎわいである。小出はとし子のことが気にかかり追っかけて、とし子にあうが、老人の小出の方が好きで、あんたみたいに若いのは大嫌いと言われてがっかり。ぼくと老人とは同一人物だといっても受け付けないので困っていると金八が現われたので、老人のおいの拳闘家だといったばかりに、奉納のけん闘大会にひっぱりだされてしまう。

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