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栄光への道

1950(昭和25年)/2/19公開     
配給:松竹 製作:松竹株式会社

製作は小倉浩一郎と杉山茂樹が同じく協同で当たり、菊島隆三の脚本により、中村登が監督する。カメラは服部幹夫が担当。主演は鶴田浩二、月丘夢路、笠智衆で、それに入江たか子、阪神軍から藤村富美男、金田正泰らが出演する。

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スタッフ

監督:
脚本:
音楽:
撮影:

ストーリー

元ある大学の名外野手だった永井は、復員すると先輩の松本監督を頼って阪神軍に入った。新婚早々永井を戦地に送って丸四年、待ちに待った妻の眞佐子は二人きりの生活をする喜びに胸をふくらませていたが、永井は甲子園の初練習、別府の冬季練習と続けなければならなかった。別府で永井は新しいポジションとしてショートを与えられた。松本は永井の強肩を買って日本一のショートに育てるつもりだった。猛練習は続いた。かくて永井はひたすら野球道に専念し毎日の様に疲れて帰宅すると死んだ様に寝てしまう。眞佐子はその様な夫を理解しようとするのだが、どうにもならないのは、二十五歳の肉体だった。眞佐子の生理的不満は日に増した。こうして眞佐子の不満がどうにもならなくなったとき、これを救ったのは梅雨季の雨だった。永井は眞佐子を紀州の白浜に誘った。新婚旅行の様にしばらくぶりで眞佐子は楽しかった。街の射的場でボール投げに興じているとき、永井は肩をいためたが眞佐子はそれも知らず、少女のようにはしゃいでいた。帰宅後の晴れの試合に出場した永井は、大事な最終回、勝負を決する大暴投を演じてしまった。悄然とした永井の肩にべっとり張られた膏薬を見た松本は叱咤した。ある日永井の留守に同僚の奥村が見舞いに来、眞佐子ははじめて白浜の失敗を知らされ、夫を理解しなかった自分を知り、永井に謝罪するとともに、再び選手として立ち直るように激励するのだった。

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