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乙女の性典

1950(昭和25年)/3/18公開     
配給:松竹 製作:松竹株式会社

石田清吉のプロデュース、雑誌『平凡』連載の小糸のぶの原作を、猪俣勝人が脚色、大船の大庭秀雄監督が松竹京都で第一回監督。撮影は竹野治夫が担当。出演は、飯野公子、佐田啓二、桂木洋子、月丘夢路の主演。日本性教育協会の協力を得た青年子女の正しい性教育を説く異色映画。

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スタッフ

原作:
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ストーリー

放送討論会の会場で、性道徳の退廃を発言して、嘲罵された青年立花哲也の顔が何となく印象に残った婦人警官の岩下友江は、担当補導中の不良女学生、石原三枝子のことで、受け持ち教師を訪問して、そこで偶然にも哲也と再会した。哲也は三枝子が単なる欠席をしているものと気にもとめていなかったが、友江の話によるとすでに妊娠までしているというのだった。その問題はついに職員会議にまで波及して、結果は哲也と友江の意見に反して、多数決で退校処分と決まってしまったのである。哲也の下宿する恩師の家には、かつて相愛の仲であった娘の千津子がいたが、哲也が復員してきたときは制服姿の清純さも消え、放埒な有閑令嬢と変わっていた。哲也が、そういう千津子から遠ざかろうとすればするほど、千津子は哲也の身辺から離れなかった。あるクリスマスの晩、千津子は、家出中の三枝子を家に連れ込んで当分面倒をみると言い出した。明らかに哲也に対する嫌がらせだった。千津子に言わせれば、三枝子の犯した罪は、わずかの些細な間違いから起こったことだというのだ。すべてこれらの青年子女の過失は、性教育の不備からくるものと結論した哲也と、友江は、二人で性教育協会を訪問して福本博士の指導を得て、学校にも性道徳の教育をしようと努力するのだった。

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