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想い出のボレロ

1950(昭和25年)/4/15公開     
配給:松竹 製作:松竹株式会社

製作は小倉武志、脚本は長瀬喜伴、佐々木康の監督で、小津安二郎とコンビの原田雄春がカメラ担当。キャストは高峰三枝子と、映画初出演の高峰三枝子の妹麻梨子、若原雅夫、徳大寺伸など。

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スタッフ

監督:
脚本:
音楽:
撮影:

ストーリー

キャバレーの人気歌手花村恵美子と、伴奏者でピアニストの堀江浩一とは愛し合う仲であった。堀江は人気楽壇のバンドマスターでもあったが、そもそも恵美子を今の地位まで育て上げたのも彼だった。彼を慕う恵美子の気持ちがお互いに愛するという空気にまで発展したのは当然だったし、近々に結婚式を挙げる事になっていた。ところが、以前から恵美子ファンであった寺田清郎が突然恵美子に求婚した。寺田は資産家でもあり立派な紳士だった。その上前々から何くれとなく彼女に援助を惜しまなかった。恵美子は困ったがキッパリ断った。ちょうどその頃堀江と恵美子は結婚後住む家をあれこれと胸の中に設計していたが、金がなかった。その金を恵美子が寺田に都合して貰った事から、堀江は二人の間を疑い、恵美子の弁解を一言も聞こうとせず、関西公演に出ていってしまった。堀江は既に恵美子を失ったものと決め込み、新しく雲井龍子を一流歌手に仕込む積もりで一緒に行動する、龍子はすっかり夫婦気取りでいた。マネージャーの岩田は、堀江あっての恵美子だし、また逆の事もいえるコンビなので、何とか仲を戻そうと奔走したが無駄であった。二人はそれぞれに、孤独な気持ちを抱きながら、次第に人気を失っていった。恵美子は同室の親友田辺富子に励まされながら、歯を食いしばって頑張った…。

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