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作品紹介

東京新撰組

1950(昭和25年)/11/11公開     
配給:松竹 製作:松竹株式会社

佐々木康監督の「女性三重奏」に次ぐ作品、脚本は光畑碩郎に、岸東助が協力して書いたもの。主役は若原雅夫と西條鮎子に、月丘夢路、河村黎吉、徳大寺伸、堺駿二などが。製作は田岡敬一。

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スタッフ

監督:
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撮影:

ストーリー

浦島真吉は、腕力も胆力もなく、その上悪意もない街の愚連隊の一人であったが、好意を寄せているビンゴホールの看板娘明代から、「男を売りなさい」と励まされて、「街の英雄」になりたいと志す。やくざグループの一つ梅沢組の親分藤蔵は、女房に逃げられた淋しさから、明代を口説きにかかっていたが、明代はこれを幸いと、真吉を藤蔵親分にひき合せた。梅沢組は、新興の榎木組に押されがちで、子分も少なかったので、真吉は早速子分にして貰うことになるが、手土産として、榎木親分を叩きのめして、二度と梅沢組の縄張りへ足を踏み入れさせないようにすると約束してしまった。榎木組の者がビンゴホールへカスリを取りに来たことを明代から報告されて、真吉は乗り込んで行くが、元々腕力に自信のない真吉は返って向こうから因縁をつけられて逃げ出そうとしたとき、折よく追いかける榎木組の連中の上へ材木の足場が崩れ落ち、一同がその下敷となり、真吉は手を濡らさず一躍英雄に祭りあげられた。真吉はこうして次第にこの世界の深味にはまり込んで行った。新撰組の殺人事件の目撃者千葉英子とその夫とは、そのため生命を脅かされていて、真吉にその助けを求めて来たが、折しも梅沢組は榎木組と共に新撰組へ加入を勧められた。真吉は新撰組が、暴力をもって弱い人々を苦しめ、殺人も辞さないという真相を知って、初めて自分の踏み込んでいた世界の醜悪さを悟り、ようやく悪と闘う闘志が湧きあがってきた。

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