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虎の牙

1951(昭和26年)/5/25公開     
配給:松竹 製作:松竹株式会社

製作は山本武、ルパン物で有名なモーリス・ルブランの原作を保篠龍緒が翻案し、清島長利が脚本を書いて、瑞穂春海が監督している。主演は上原謙に津島恵子、村田知英子、清水一郎など。

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スタッフ

監督:
音楽:
撮影:

ストーリー

「今夜人が殺される虎の牙だ」と、途切れ途切れの声で、警視庁へ電話がかかった。ちょうどその時刻、四谷見付近くの公衆電話のなかに、口から鮮血を吐いて死んでいる馬場刑事の死体が発見された。刑事の所持していた四億円の遺産相続書によって、これに関係ある有阪隆太郎という人物が召喚され、その相続人が堀川市太郎であることが明らかになった。折も折その堀川氏から、「今晩十一時に虎の牙に殺される」と電話がかかって来たので、堀川邸は警視庁からのものものしい警戒陣がはりめぐらされた。有阪もそれに加わっていた。しかしその甲斐もなく堀川氏は自室で毒殺されていた。結局疑いは夫人のマリ子にかかったが、彼女は自殺し、当夜夫人と一緒だった須田教授はアパートから逃走した。有阪も疑われ、その家が捜索され毒薬の瓶が発見されたが、彼もまた逃走してしまった。そして彼こそは怪盗ルパンの異名のある侠盗であった。彼は真犯人を捕らえようとして、須田の逃亡を助けた園富美子の信州の別荘まで追って行った。そこで、須田も犯人でないことを知り、犯人の残したと思われる紙片に書かれた堀川邸の爆破の時間の迫っていることを知って、捕縛を覚悟でそれを警視庁へ警告した。

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