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海の花火

1951(昭和26年)/10/25公開 122分    
配給:松竹 製作:松竹株式会社

製作は小倉武志、木下恵介の監督作品で、シナリオは彼の書きおろし。撮影は楠田浩之。出演者の主なものは、笠智衆、木暮実千代と津島恵子、桂木洋子、小林トシ子、山田五十鈴、三國連太郎、石浜朗などに、岸輝子、杉村春子などの新劇人。それに向坂渡と三木隆という新人が二人登場する。

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ストーリー

北九州の一隅、呼子港の遠洋漁業組合長、神谷太郎衛は、組合の赤字の原因が、持船第一肥前丸と第二肥前丸の船長、唐澤源六と石黒軍造の不正にあると睨んで、二人を首にした。折よく戦時中船舶兵としてこの土地にいた魚住省吾が訪ねて来て後任船長を世話する約束をした。省吾の紹介の新船長矢吹毅と渡の兄弟の指揮で久しぶりに第一、第二肥前丸は出航、大漁であったが市価の暴落で組合の頽勢を挽回することは出来なかった。その上唐澤と石黒は色々な妨害をしかけて来た。更に太郎衛の持船が減船令にひっかかり、彼はそのため陳情に上京、幸い願いはきかれたが病床に倒れた。驚いて駆けつけた姉娘美衛は、かえってこのために永い間の省吾との恋が実を結び結婚を許されることになった。一方呼子港でも唐澤等の悪事がばれ、一味は警察隊に捕えられた。その時、町へ流れて来ていた踊子みどりは、ひそかに恋していた毅の身代りになって兇弾に倒れた。第一、第二肥前丸が日進水産へ引渡しのため呼子港を出て行く日、毅と渡は甲板に立って見送る太郎衛に手を振っていた。毅は省吾と結婚した美衛よりもいまは自分のために死んだみどりの姿を胸に、渡は妹娘美輪から贈られたロザリオをその手に持って。

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受賞歴

毎日映画コンクール男優助演賞(笠智衆):ブルーリボン賞新人賞(三國連太郎)

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