1952(昭和27年)/1/7公開
配給:松竹 製作:松竹株式会社
製作石田清吉、監督斎藤寅次郎、撮影服部幹夫の製作トリオで、脚本は八住利雄が書いている。出演は鶴田浩二、岸恵子、堺駿二、柳家金語楼、伴淳三郎、清川虹子などのほか、川田晴久、寄席の浅草紅香など。
B大学ラグビー部の名トリオ一木俊夫、花島健吉、福田春造は揃って唄がうまく、明朗な青年たちだった。俊夫は歌手としてアルバイトしているキャバレー「エンゼル」のダンサー、はるみを想っていたが、土地の顔役山源はそのはるみに付きまとって困らせていた。健吉の家は「ひさご」という小料理屋だが、芸者光江が山源の相棒で新興成金のボス金田に迫られて逃げ込んで来たのを、彼は大学湯へかくまった。大学湯は春造の母もんが経営して、学生たちの憩い場所だったがここも山源たちから不当な立ち退きを迫られていた。大学湯に養われている秀坊という孤児は、実は「エンゼル」の古顔のダンサーお千代が金田との間に作った子供で、彼女は金田にすてられて途方にくれ秀坊を大学湯に捨てたのであった。光江は大学湯を手伝っているうちに春造と親しさを増して入ったが、健吉はみどりという許婚があるにもかかわらず、それを嫉妬した。しかし山源たちの横暴が最高潮に達したとき、大学湯に集まるラグビー部員たちの怒りも爆発して、一同結束して山源一味と闘った。