作品詳細
DETAILお景ちやんと鞍馬先生
ストーリー
STORY
梓景子はお景ちゃんという愛称でファンの人気を一身に集めている歌手だった。雑誌記者の馬淵景八はその景子にインタビューに行って、すげなく断られた。レコード会社の引き抜きの手先と間違えられたのである。そのお景ちゃん父娘が、章八の隣家に引っ越してきた。章八の母ウサ子夫人は、父裕造が校長をしている旭高等学校の創立者の娘で、婿養子の裕造を常に尻の下に敷いていた。ウサ子夫人は謡曲ファンで、鞍馬先生というあだ名があるほど、「鞍馬天狗」を得意としていた。これがお景ちゃんの歌の練習のため邪魔されるので、ウサ子夫人の梓家に対する感情は穏やかではなかった。それにも関わらず、お景ちゃんと章八とは近くに住んで付き合う内に次第に好意を持ち合うようになった。ところがウサ子夫人は旭高等学校の経営を立て直すために章八と富永絹子という令嬢との政略結婚を進めて、章八を悩ませ始めた。一方景子のマネージャー建岡は、契約金の頭はねをしている上に、彼女と結婚しようという野心を持っていたので、章八が景子に送った手紙を横取りした上、二人の間に水を差した。章八は全てが面白くなく、家を出て姿を消した。景子も章八の妹鶴子から彼の行き先を聞いて、その温泉へ後を追って行ってしまった…。