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青春三羽烏

1953(昭和28年)/12/8公開     
配給:松竹 製作:松竹株式会社

『平凡』連載の佐々木邦の小説を、佐々木邦ものをすでに二度手がけた野村芳太郎が脚色・監督、共同脚色は光畑碩郎である。撮影は井上晴二、音楽は木下忠司が担当した。高橋貞二、桜むつ子、川喜多雄二、三橋達也、藤乃高子、日守新一、槙芙佐子、紙京子、東谷暎子、高友子などが主な出演者である。雪村いづみが特別出演し、ビクター・オールスターズが演奏場面を担当。

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ストーリー

獣医大学に籍をおく中ノ目覚、大学は出ても失業の憂き身を外人娘エリザベスの家庭教師にやつす牧野虎太郎、そして就職の早道は養子にありとその口を探している沖倉淡三は、仲の良い三羽烏である。覚の家に下宿する牧野は、覚の妹桂子に惹かれているが、現状を考えると求愛の勇気がない。と察して覚はKKK社に見つかった自分の就職口を、彼に譲った。二人は沖倉の養子試験に介添役を頼まれる。当日、相手のジュータン屋の娘仙子は、沖倉が上衣に隠しもっていた養子の別口、宮田千晴の写真にすっかり柳眉を逆立ててしまった。覚は件の上衣をじぶんのものと一芝居うち、偶然訪れた千晴をむりやり外に連れだして友の窮地をすくう。それが縁で、覚は千晴と親しくなった。目下遊学中の彼女の所へは、九州の父親から身を固めろの矢の催促、帰りたくない口実に婿の候補者ありと匂わせて置いた所、こんどは候補者実験にと上京するとの葉書が舞いこんだ。あわてた彼女は、覚にピンチヒッターを頼みこむ。一方、就職はしたし、沖倉にも激励されて漸く勇気づいた牧野は、思いきって桂子にデートを申しこむ。所はジャズの演奏会。覚、千晴の場所も同じである。

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