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この子この母

1954(昭和29年)/12/1公開     
配給:松竹 製作:松竹株式会社

長瀬喜伴のオリジナル・シナリオを萩山輝男が監督し、撮影は井上晴二が当たる。出演者は市川春代、若原雅夫、紙京子、菅佐原英一、永井達郎のほか、七浦弘子、日守新一、北竜二など。

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スタッフ

監督:
脚本:
音楽:
撮影:

ストーリー

昭和十四年、夫を戦場に送り、国民学校へ通う圭一、二郎の二子を抱えた雨宮あやは料亭の女中として働いていた。夫戦死の公報をうけたあやは、兄勇作を頼って帰郷したが、連絡船で、幼な友達尾形誠に遇った。あやは有力者吉野仙造の家に女中となって住み込んだが、仙造の好奇の手があやに伸ばされ、二郎が仙造の息子寛と喧嘩する事などから、再び東京へ出た。十数年後、圭一は医科を出、インターンとして病院へ行き、二郎は郵船の社員となっていた。母子三人と同じアパートに住む松本静江は圭一に愛情を寄せていたが、圭一は病院長八代博士の令嬢由美の夫の候補にあげられていた。アパートの権利金の問題が起こった時、二郎は遠洋航海の貨物船に乗って金を作ったが、あやは令息の家庭教師傍々勉強の為に八代邸へ住み込む圭一に研究費として金を与え、ビルの掃除婦として住み込んで働いた。圭一に出会った静江は、あやに圭一の冷たい態度のことを話した。あやは八代邸へ圭一を訪ねたが、希望に満ちた圭一の態度に戒めの言葉も出ず、帰りに自動車にはねられてしまった。二郎は乗り込んだ船が密輸をしていると知り、東京港へつくと直ぐに当局へ通報しアパートへ帰ったが、静江に事情を聞くと圭一を母の許ヘ連れて来て、激しく責めた。圭一が非を悟った時、船長等が拳銃を手に二郎を襲った。

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