1954(昭和29年)/12/29公開
配給:松竹 製作:松竹株式会社
「怪人二十面相」に次ぐシリーズ作で、原作、脚色、撮影共に同一スタッフ。監督は穂積利昌。諸角啓二郎と中村俊介、こけし座の高山武男らが出演。
深夜の銀座で巨大な青銅の魔人が時計店の鉄扉を破り、懐中時計を盗んだ。そして連日、骨董価値のある外国時計が盗まれた。水野元侯爵家の帝王の夜光と呼ばれる南蛮渡来の家宝の時計も狙われ、青銅の魔人はテレビに像を見せ、時計を渡さないと夫人の命はないと脅迫する。水野は明智を訪れて出動を頼む。明智はその時計の裏から一枚のセーム皮を取り出した。それはウラニューム鉱の秘密地図で、あとの半分が水野家のどこかにある筈だという。明智と中村課長は青銅の魔人は二十面相だと推定する。その夜、予告の時間に魔人は現れた。少年探偵団の小林と昌一はこれを発見して直ちに明智らに連絡した。一同が駈けつけた時、すでに魔人は水野をとらえて倉の中に入れていた。危機は刻々とせまり、水野の叫び声が聞こえてくる。