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亡命記

1955(昭和30年)/4/26公開     
配給:松竹 製作:松竹株式会社

オール読物新人杯賞を獲得した白藤茂の小説から、椎名利夫が脚本を書き、野村芳太郎が監督する。撮影は井上晴二、音楽は木下忠司の担当。出演者は佐田啓二、岸恵子、佐分利信、笠智衆、小林トシ子、徳大寺伸、伊藤雄之助など。

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スタッフ

原作:
監督:
音楽:
撮影:

ストーリー

戦争最中、左千子は日本に留学していた中国人の医学生顔紹昌と結婚し、しばらくして夫と共に南京に渡った。紹昌はそこで南京新政府に協力し、林白成や小久保清忠らと共に和平のために努力してきたが、終戦と共に重慶政府に狙われるところとなった。左千子には一人娘の慧子を育ててもらいたいと頼み、日本に送り返すために涙をのんで離婚することにしたが、今に必ず日本に帰り何時の日か神戸駅に六時に待っていると言い置いて別れた。間もなく林白成は銃殺され、捕われの身となった紹昌の命も風前の灯であった。日本へ帰った左千子は、慧子を養うために仕事を求め苦難の生活を送ったが、毎夜六時になると夫の面影を求めて神戸駅に空しく姿を現すのだった。そのためにパンパンと間違えられたりしたが、そういう左千子に暖かい心を注ぐのは未亡人でダンサーをしている清美だった。だがその清美も亡夫の親もとに唯一人の子供を取り上げられたのを悲観して自殺した。その頃虎口を脱した紹昌が日本へ亡命し、久し振りで神戸駅で妻子と再会した。しかし身体の無理がたたって左千子はその夜喀血した。紹昌は命の恩人たる陳に協力して麻薬の密売をやることによって金を儲けていたが左千子は泣いてそれを諌めた。間もなく陳は警察に捕えられ、紹昌も共に捕まってしまう・・・。

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受賞歴

アジア映画祭撮影賞(井上晴二):アジア映画祭美術賞(浜田辰雄):アジア映画祭録音賞(栗田周十郎):アジア映画祭主演女優賞(岸恵子)

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