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愛の一家

1955(昭和30年)/8/31公開     
配給:松竹 製作:松竹株式会社

光畑碩郎の脚本を萩原徳三が監督し、西川享が撮影を担当。主な出演者は古賀さと子、坂本武、沢村貞子、雪代敬子など。

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スタッフ

監督:
脚本:
音楽:
撮影:

ストーリー

隅田川に近い都営住宅、歌の上手なトコちゃんことトシ子の伊庭一家は、父の修造、母の静江、姉の雪子の四人暮らし、トコちゃんには貧しいバタヤ部落の小さい子供チー坊という親友が、雪子には自動車工場で働く田島浩助という恋人がいた。ところが、チー坊の父親が急死したので、トコちゃんは母を説得してチー坊を家の一員に加えた。楽しい二、三日がたったが、今度はトコちゃんのお父さんが失業し、伊庭家ではチー坊の世話まで手がまわらなくなり、トコちゃんに内緒で、チー坊は収容所送りと決まった。そこでチー坊は家出してしまった。雪子の恋人田島は地方へ転勤する事となり、家計を支える雪子は一緒に行く事が出来ず、彼をあきらめて父の就職のため、犠牲結婚をしようと決心した。そこへまた、チー坊をさがしに出たトコちゃんが、夜になっても家へ帰らないという事件がおこった。チー坊を収容所にやろうとした両親は、今さらながら悔んだが、チー坊とトコちゃんは無事警察に保護され、ホッと胸をなでおろした。幸運は重ねて訪れるもので、二人の子供がひろって警察にとどけた落とし物から、父はその落とし主の岡部社長と親しくなり、新しい職を与えられた。夏の日の朝、トコちゃん、チー坊、雪子、浩助を乗せたポンポン船は、父と母に見送られて隅田川を渡って行く。

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