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素晴らしき招待

1955(昭和30年)/10/11公開     
配給:松竹 製作:松竹株式会社

木下忠司の原案を野村芳太郎が脚色し、杉岡次郎が第一回作品として監督。撮影は布戸章が担当。主な出演者は古賀さと子、設楽幸嗣、雪代敬子、井川邦子、左卜全、笠智衆など。

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スタッフ

原案:
監督:
脚本:
音楽:
撮影:

ストーリー

浜松から電車とトロッコで半日以上もかかる山奥の勝坂村は、三十戸足らずの人家と分教場しかない寒村である。村長の娘元子は高校生で、休暇中だけ分教場で音楽を教え、子供たちから“ちっこい先生”と慕われている。元子の家の納屋には、トンちゃん母子が疎開以来、住みついている。父は浜松へ出稼ぎに行ったまま、いまだに消息がない。ある日、分教場の子供たちは、山火事を消しとめた。東京から駆けつけた山主の倉持が、好きなものをお礼するというと、子供たちは生まれてから一度も見たことのない海を見たいと答えた。ケチンボの倉持は、子供たちの熱心な希望に大散財を覚悟しなければならなかった。しかも息子が戦死した“海”を死ぬ前にぜひ見ておきたいという満子の祖父次郎左衛門までつれて行くことになった。やがて、一行は初めて目の前に眺めた“海”の感激に、夜更けるまではしゃぎ通しだったが、同宿の蔭山一家三人は大阪で商売に失敗し、一家心中の死場所をここに求めてきた気の毒な人々だった。トンちゃんの父を探すため、一行と別れた元子たちは、親切な警官のはからいで道路工事夫におちぶれている父と、トンちゃんを再会させることができた。子供たちの旅館に一夜を明かした父と子の愛情に、蔭山は深く心をうたれ、死を思い留まった。

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