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作品紹介

足のある幽霊

1956(昭和31年)/3/4公開     
配給:松竹 製作:松竹株式会社

池田忠雄と津路嘉郎が共同で脚本を書き、穂積利昌が監督、西川亨が撮影を担当した。主な出演者は船山裕二、淡路恵子、川喜多雄二、朝丘雪路、坂本武など。

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スタッフ

監督:
音楽:
撮影:

ストーリー

山田吾郎は一年前に死んだ恋女房ふさ子のことが忘れられず、いまだに毎晩お経をあげ、再婚話などには耳もかたむけなかった。同じ職工仲間で長屋の隣室に住む川村利夫は、行きつけのバーの女給小林とみ子がふさ子に瓜二つなのを利用して、ふさ子の幽霊に仕立てて吾郎の家にやり、死んだものはいいかげんにあきらめるようにと言わせた。しかし吾郎は喜んで幽霊の手を握ろうとしたりするので、今度はとみ子に惚れている川村の方が慌ててしまうのだった。幽霊に夢中になっている吾郎を見て、田舎から吾郎の嫁の候補者花子をつれて上京した叔父さんも花子ともども逃げ出してしまった。とみ子もまた吾郎の純情を愛し始めた様子に川村はますます気をもむのだった。吾郎も内心ではこの足のある幽霊が本物の女性であることを察していた。ある夜、二人がまさに接吻しようとした時、隣の部屋から覗いていた川村が壁を破って転がり込んできた。川村はとみ子には自分の方が優先権があると出張し、吾郎と言い争った。突然、仏壇の写真が倒れた。吾郎は自分の浮気を亡き妻が怒ったのだと思い、とみ子を諦めて家を出て行き、河の中に飛びこんだが、丁度夜釣りをしていた家主の舟の中に飛び下り、助かってしまった。そこへとみ子が駈けつけた。遂にとみ子をあきらめた川村がしょんぼり部屋に座っているとふさ子の幽霊が現われた。今度は本物で足がなかった。

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