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作品紹介

黄色いからす

1957(昭和32年)/2/27公開     
配給:松竹 製作:松竹株式会社

五所平之助が館岡謙之助と長谷部慶次のオリジナル脚本によって描く親と子の愛の世界。作家由起しげ子が台詞に協力、撮影担当は宮島義男。主な出演者は淡島千景、伊藤雄之助、設楽幸嗣、田中絹代、久我美子、ほかに飯田蝶子、多々良純、中村是好、高原駿雄、安村まさ子など。

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ストーリー

吉田一郎が十五年ぶり中国から戻った時、妻マチ子は鎌倉彫の手内職で息子清と細々暮らしていた。博古堂の女経営者松本雪子は隣家のよしみ以上に何かと好意を示していたが、雪子の養女春子と清は大の仲良し。一郎は以前の勤務先南陽商事に戻り、かつて後輩だった課長秋月の下で、戦前とまるで変わった仕事内容を覚えようと必死。清は甘えたくも取りつくしまがない。一年が過ぎ、吉田家には赤ん坊が生まれ光子と名付けられたが、清は一郎の愛情が移ったのに不満。小動物小昆虫の飼育で僅かにウップンを晴らすが、一郎にそれまで叱られる。ある日、清らは上級生と喧嘩の現場を担任の靖子先生にみつかる。その晩、会社の不満を酒でまざらして一郎が戻ったところに、喧嘩仲間の子のお婆さんが孫が怪我したと文句をつけてきた。身に覚えのない清は、一郎に防空壕へ閉じ込められてしまう。翌日は清と雪子、春子三人のピクニックの日。猟銃で負傷したカラスの子を幼い二人は自分らの動物園に入れようと約束した。留守中、吉田家を訪れた靖子は、清の絵に子供の煩悶と不幸が現われていると語り、マチ子は胸をつかれる。その夜は機嫌のいい一郎、清も凧上げ大会に出す大凧をねだるが、カラスのことは話せなかった。次の日靖子先生が近く辞めると聞いた清は落胆。加えてある日留守番中、上級生の悪童らにからかわれて喧嘩となり、赤ん坊の光子までカスリ傷を負ってしまう…。

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受賞歴

世界映画祭ハリウッド外人記者協会ゴールデン・グローブ外画賞

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