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花は嘆かず

1957(昭和32年)/3/19公開     
配給:松竹 製作:松竹株式会社

北条誠原作“花は嘆かず”を柳井隆雄が脚色。監督は田畠恒男、撮影は同じく布戸章。主な出演者は菅佐原英一、小山明子、川喜多雄二、杉田弘子、ほかに上原謙、沢村貞子、七浦弘子、永井達郎、小林トシ子など。

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スタッフ

原作:
監督:
音楽:
撮影:

ストーリー

扇流の名取り夏川忍は家元のお伴で京都へ行くが許婚者の津久井昌彦から能代杏子との婚約をきかされ、しかも家元の息子昇之助の嫉妬から忍は破門されてしまった。が、忍にも唯一つ生きる歓び、比叡山で忍が死を決意した時に優しく励ましてくれた青年の面影があった。伊東で佗しく暮す母の所へ行った帰り、忍は偶然にも楓奈緒子に逢った。彼女は女学校時代の先輩で、夫と別れて今は活花を教えていた。その夫、篠原の従弟が実は比叡山の青年、榊原清之だった。名前も告げずに別れた二人はそれを知る由もない。清之は出張から帰ると濡れ衣をきせられ辞職し、倉敷紡績の大阪工場に就職した。東京を離れる清之の心残りは、東京に住んでいるとだけ聞いた忍に会えなかったことだった。忍は面倒をみてくれる銀平の計いで大阪の師匠扇緑の家へ身を寄せた。そして踊りの会ではからずも二人はめぐり会えた。がその喜びも束の間、忍は家元の干渉で大阪にいられなくなり淋しく帰京する。その後、ふとしたことで篠原の世話で彼の会社で働くようになったが、篠原を奈緒子の別れた夫とは知らなかった。しかし篠原を愛する秘書の古城正子の告げ口で、忍は篠原との仲を奈緒子に誤解されたばかりでなく、丁度転勤になった倉敷から上京してきた清之までも絶望の淵へ落としこんだのである。忍は誤解をとくため清之を追って倉敷へ発ったが彼の心は固く閉ざされたままだった…。

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