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勢揃い桃色御殿

1957(昭和32年)/6/4公開     
配給:松竹 製作:松竹株式会社

鈴木兵吾のオリジナル・シナリオを酒井辰雄が監督、倉持友一が撮影した時代喜劇。主演は花菱アチャコ、紫千代、伴淳三郎、小山明子、近衛十四郎。

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ストーリー

江戸は両国裏のだるま長屋。貧しいけれど鈍せぬ愉快な連中が集っている。髪結床の幸兵衛、お兼夫婦は混血の孤児マリを引き取って十年間、実の娘お花とともに育てているというお人好し。そのお花は遊び人金太に惚れているが、一方では駕籠屋の千吉、万吉がお花を狙っている。長屋には、この他子沢山の大工寅五郎、絵描きの助六、浪人海野弥十郎、女芸人お仙お八重、魚屋の熱心太助などがいる。ある日、幸兵衛の家へマリの叔父叔母と名乗る長崎屋銀蔵、お鉄の中年夫婦が訪れ、養育謝礼として五十両を置き、マリを引取りたいと申し出た。幸兵衛は一旦金を受け取るが、マリの行く末を思い、その夜、銀蔵夫婦の宿へ金を返しに行った。ところが幸兵衛は途中で金を落としてしまった。幸兵衛はお兼にも打ち明けられず困っていると、翌日、銀蔵夫婦が再び訪れ、江戸見物にとマリを連れ出した。マリを案ずる幸兵衛は遂にお兼に一切を話し、長屋衆の意見を聞き、マリの母が残した異人のかたみの指輪を質に入れて金を作りマリを取返すことにしたが、指輪は実はマリの父親の莫大の遺産を狙う銀蔵の差向けた不逞の浪人、黒鞘組に奪われた。その頃マリは銀蔵夫婦に連れられ江戸見物をしていたが、太助の急報で尾行した金太は鉄蔵の好計を見破りここに長屋衆対黒鞘組の乱闘か始まった。

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