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作品紹介

おもかげは遙かなり

1957(昭和32年)/6/25公開     
配給:松竹 製作:松竹株式会社

富田義朗のオリジナルシナリオを、穂積利昌が監督。撮影は西川亨。主演は岡田茉莉子、川喜多雄二、菅佐原英一、七浦弘子。ほかに草間百合子、十朱久雄、北竜二、槙芙佐子など。

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スタッフ

監督:
脚本:
音楽:
撮影:

ストーリー

画家津山勝也は、妹孝子の友人殿村美津子と相思の仲であった。ところが、勝也と孝子の面倒をみている伯父、商事会社社長の津山健三は、娘のナホミと勝也の結婚を望んでいた。一方、美津子も寄宿先の叔父大井正彦から、義理にからまれてある縁談を強制されていた。勝也と美津子は、強く愛し合いながらも、この相剋に悩んでいた。しかし、悩みがあるのはこの二人だけではない。勝也の親友で、ダム工事の技師をしている木本も、秘かに美津子を慕っていた。孝子は、この木本を愛しているのだが彼の心が美津子に寄せられているのを知り、心に傷手を受けた。そんな或る日、美津子の亡父の墓参の帰途、勝也と美津子は激しい雨に、田舎宿で一夜を明かした。その夜将来を固く契った二人は、やがて生木を割かれるように離されてしまった。勝也が叔父の命令で渡仏しなければならなくなったのである。残された美津子は孤独な日々を送っていたが、そんな彼女を慰めるのは、今は孝子と結婚した木本であった。ところがある日美津子は叔父の家から突然姿を消してしまった。勝也の子を宿した彼女は、自活の道を選んだのだ。一方、パリで画の勉強をしていた勝也は、ふとしたことから無実の罪で警察に捕えられたが、釈放後行方不明となり、自殺を伝えられてきた。勝也の子を育てながら、彼の帰りを待っていた美津子は愕然とした。それから歳月は流れ、彼女は木本夫妻のもとに、子供勝雄とともに身を寄せていた。孝子は、長い間病いの床に臥せていたが、木本と美津子の看病も空しく、ある日昇天してしまった…。

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