1957(昭和32年)/11/3公開
配給:松竹 製作:松竹株式会社
川頭義郎と松山善三の共同シナリオを川頭義郎が監督した諷刺コメディ。撮影は荒野諒一が担当。主演は、中村メイコ、南原伸二、田浦正巳、沢村貞子、川口のぶ。ほかに朝丘雪路、多々良純、片山明彦など。
世はまさに自動車時代?産婦人科医たけ子の一人娘広子は友人の和子らとドライブし、R大生木々次郎らと知りあった。次郎の家は玩具問屋だが、貸金のカタにシボレーをあずかった。父の木々は運転を習おうと教習所に通いはじめた。たけ子も友人片桐のすすめで、車を買う気になり教習所へ入った。そこで二人は喧嘩相手みたいになった。たけ子は試験に及第したが、木々は落第した。そんなときに、広子に外科医時枝との縁談が持ち上った。その見合をスッポかした広子は、親友三村とアルバイトで楽団に出ている次郎に会った。二度目にもスッポカして次郎に会っていると、当の相手時枝に出あい、交際を求められた。が、広子はだんだん次郎が好きになった。次郎も。木々の家は黒字倒産し、シボレーはブローカーの手で廻り廻ってたけ子の手に入った。問題の時枝から求婚された広子は次郎に相談したが、無駄だった。家の倒産を三村からきき、広子は玩具のタタキ売りをしている次郎のところへ駈けつけた。二人は和解し、恋を打明け合う。たけ子の車は木々の差し押え物件だったため、問題が起り、怒ったたけ子が木々らを乗せ警察へ行く途中、電柱にぶつけ、車は大破した。病院で二人はますますいがみ合う。見舞いにきた広子と次郎はお互いの親を始めて知ったが、時枝が見舞いにきたので、彼らも喧嘩してしまった…。