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作品紹介

ボロ家の春秋

1958(昭和33年)/4/29公開     
配給:松竹 製作:松竹株式会社

梅崎春生の直木賞受賞作「渡る世間は鬼ばかり ボロ家の春秋」を中心に、同氏の数篇の短篇から椎名利夫が脚色、中村登が監督、長岡博之が撮影した風刺喜劇。出演は佐田啓二、小山明子、有馬稲子、ほかに三井弘次、多々良純、三好栄子、瞳麗子、桂小金治などが出演している。色彩はイーストマン松竹カラー。

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スタッフ

原作:
監督:
音楽:
撮影:

ストーリー

五味司郎太は、都電の中でスリから男を救った。赤穂浪士の一人不破数右衛門の末孫不破数馬と名のるその男はその晩お礼に五味を自分の邸宅に泊めた。それが縁となって、彼はこの邸の一間を権利四万で借りることになった。ヴァイオリン弾きの彼は、この大金を高校事務員の恋人浪子から、ヴァイオリンをカタにトイチの約束で借りた。赤穂で県会に立候補すると称して、不破が姿をくらました後、この家を買う約束をして不破に手付けを打ったという野呂なる人物が引っ越して来た。彼は浪子の学校の教師で、彼女に想いをよせている男である。野呂と五味が借家権、居住権でいざこざを起している折、今度は陳根頑と称する中国人がやって来た。善後策の相談ということで、野呂、五味、浪子は陳の経営する文福飯店に招かれた。へべれけに酔った浪子にせかれて、二人は陳の持ち出した書類に捺印してしまった。この書類、貸金のカタに陳が邸を差し押えるというものだった。そこへまたサカエという女が引っ越して来た。彼女は野呂の学校の校長の二号だったが、お払い箱になり、先住者立退きを条件に不破からこの家を買ったという。そんな時、不破の消息が分かった。サカエのお色気戦術に乗せられた五味と、それを怒って反動的に親しくなった野呂に頼まれた浪子の二人は、赤穂へ駈けつけた。

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