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人魚昇天

1958(昭和33年)/10/21公開     
配給:松竹 製作:松竹株式会社

瀬戸内海の景勝地高松、女木島附近に長期ロケをした海洋活劇で、原作は火野葦平。関沢新一・浅野辰雄が共同で脚色、田口哲が久方振りに監督した。撮影は谷口政勝。三橋達也、泉京子らに、原作者火野葦平も特別出演。

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スタッフ

原作:
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音楽:
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ストーリー

終戦直後の荒んだ日本。復員した健二には、身寄りのない漁師の娘トキという愛人があったが、行方知れずをいいことに叔父の源市は利、害関係から健二を慕っていた網元の娘お栄と祝言させた。気の進まぬままにポンポン漁船で結婚式場に向う健二。そのとき海底から、突然「健ちゃんを返せ!」と無気味な声とともにトキが浮かび上り、健二の腕をつかむや一瞬のうちに海中へ消えた。その頃、瀬戸内海に密輸船を狙う海賊船が横行していたが、その中に、海賊船が現れる前に必ず一人の裸女が目標船の甲板に現れ、しかも品物は半分しか奪ってゆかないという不思議な船が出没した。この海賊の首領は健二とトキで、彼らの船はいつしか人魚号と呼ばれるようになった。一方、健二との結婚に破れたお栄は、健二を慕う一念から必ず彼を捉えようと、船の出入りの激しい高松の親戚・見晴亭で見張っていた。そんなお栄に目をつけたのが、人魚号の跳梁をねたむ同じ海賊船・荒鮫号の親分、しきりと彼女に言い寄った。その後、健二は、斬る射つの乱暴をはたらく偽人魚号出現の噂を耳にした。それはトキへの復讐に燃え、荒鮫号に乗り込んだお栄だった。そして間もなく悲劇がやってきた。その夜、密輸船玄海丸を二隻の人魚号が襲った。玄海丸の韓国人、鄭は度々の襲撃に備え、船に時限爆弾をしかけていた。玄海丸から積荷を奪おうと両船の海賊が乗り移った途端、大爆発した。

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