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二等兵物語・あゝ戦友の巻

1958(昭和33年)/12/28公開     
配給:松竹 製作:松竹株式会社

おなじみ二等兵物語シリーズの一篇で、梁取三義の原作を安田重夫が脚色、福田晴一が監督した。撮影は片岡清、音楽を木下忠司が担当。伴淳・アチャコのコンビに、山田百合子・浪花千栄子・榎本健一などが出演。

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ストーリー

昭和十九年十月、最前線でお馴染み古山二等兵は陸軍兵長として活躍、怪我の功名で敵戦車を分捕り二階級特進、軍曹となって内地の堀部中隊に転属してきた。しかし中隊では、外地の不利な戦況から古山に沖縄戦線へ行くよう策し、沖縄要員の関根、吉野、西村ら囚人を混えた初等兵の内務班長に古山を推した。何も知らない古山を心から歓迎したのは旧友柳一等兵だけだった。ある日、外出した古山は浮浪児の次郎に会い前に小使として働いていた旭幼稚園を訪れ園長の花巻鶴枝に少年を託すが、そこで会った婦人記者・桜井洋子にボーッとなり、彼女の励ましで初年兵の班長を引き受けることになった。そんなところへ古山のかつての班長・森下伍長がビルマ戦線から負傷して帰ってきた。森下は、二階級特進した古山を何かと落とし入れようとし、“初年兵の教育にはビンタが一番いい”と教え込み、古山に、それを実行させた。古山を悪者に仕立てようという森下らの策謀は一層ひどく、古山が前科者の夫・関根のために就職できない正子を洋子に頼んで仕事を見つけてやったのに対し、彼らは古山が正子に惚れているからだと関根に告げたりする。事情を知らない関根は歩哨に立った機会に古山を狙って発砲する。古山は無事だったが事件の究明に連隊副官の青山大尉が乗り出した。しかし古山はすべて自分の責任だと云い、その部下を可愛がる彼の気持ちに大尉も事件を不問にすることにした。関根も柳に一切を説明され、怒りに燃えて今度は森下に食ってかかる。そこへ、明日沖縄へ出発せよとの命令が…。

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