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春を待つ人々

1959(昭和34年)/1/6公開     
配給:松竹 製作:松竹株式会社

老政治家を中心に人間は我欲や打算を取り去った時本来の姿に戻るということを描こうとしたドラマで、柳井隆雄・沢村勉のオリジナルシナリオを中村登が監督、厚田雄春が撮影した。音楽は武満徹。出演者は、佐分利信・有馬稲子・佐田啓二・岡田茉莉子・高橋貞二・高千穂ひづる等の豪華な顔ぶれ。

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スタッフ

監督:
脚本:
音楽:
撮影:

ストーリー

老政治家里見は参議院選挙に立候補した。彼には洋画家西脇と結婚した和子、鉄工所長坂口に嫁いだ正子、雑誌記者谷川と結ばれた章子、それに俊雄の四人の子がある。娘たちはそれぞれ夫を連れてきた。料亭竹水が選挙事務所にあてられたが、その女将千代は里見と満州時代から関係があった。里見が当選したら本妻の座になろうと思っている。坂口なども商売上のルートをつかもうと思って応援する。里見の旧友で政治ゴロになってしまった佐藤も何がしかの金が目当てで訪ねてきた。俊雄は父のすすめる政略的な結婚をきらい、恋人の純子の近所に部屋を借りた。和子と西脇の夫妻は純子に会い、すっかり気に入り内証で彼女を選挙の事務を手伝わせることにした。佐藤は事務の田中に里見の昔の女リツとの関係をもらした。谷川は田中からその話をきき、それを選挙の相手方に売った。キャバレーの踊子カオルとの手切れ金に困っていたのだ。それに章子が結婚前、里見の秘書矢島と親しかったのを嫉妬していた。三流紙にリツと里見のことがでかでかと出た。章子はそれが夫のせいと知ると、姿を消した。リツは大阪に往んでいた。父は死んだといわれていただけに、息子の克也はショックを受けた。娘の文子は母を励したのだが。克也は上京し、里見に面会を求めたが、心ならずも里見は冷たくあしらった…。

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