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ある落日

1959(昭和34年)/4/28公開     
配給:松竹 製作:松竹株式会社

読売新聞連載の井上靖の同名小説の映画化。大庭秀雄と光畑碩郎が脚色し、大庭秀雄が監督した。撮影は長岡博之が担当している。

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スタッフ

原作:
監督:
音楽:
撮影:

ストーリー

山代建築設計事務所に勤める箕原信次は、三名部清子という女性から住宅の設計を依頼された。彼女はタイピストだが、第一金属の社長・小杉と離れがたい関係を結んでいる。小杉には、療養中の妻があった。しかし何も知らない箕原は、清子に対する関心を強めていった。許婚のまさみにもこのことを告げた。まさみはそんなにまで箕原の心を捉えた清子という女性がうらやましい気持ちで、彼女に逢いたいと思った。そして、小杉と逢っている清子を目撃した。まさみの口から、清子と小杉のことを聞かされた箕原は、二人のもとをそれぞれたずね、自分の真情を率直に吐露した。箕原の誠実な意見は、清子と小杉の気持ちを激しくゆり動かした。二人は京都への旅を最後に、きっぱり別れることにした。その時は、小杉の会社は無理な経営がたたって倒産の危機に瀕していた。債権者に責められた小杉は、姿をかくした。清子の脳裏に、かつて言った小杉の言葉がよみがえった。清子と箕原は、雪の八ケ岳山麓に急行した。小杉はおり、三人は話しあった。気強く小杉と別れて箕原と帰途に着いたものの、清子の心はすべてが終わったような、絶望的な空しさに襲われた。箕原が忘れた時計を取りに小杉の宿まで戻って行った後、清子の足は、誘われるように山の方に向かっていた。

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