1962(昭和37年)/5/27公開
配給:松竹 製作:松竹株式会社
佐田啓二の企画第一回作品で松山善三と多賀祥介が共同で脚本を執筆、野村芳太郎が監督した刑事もの。撮影は川又昂が担当している。
麻薬取締官佐伯は、東亜ビルの前で駐車中射殺された。射った角度から犯人は左利きと判断された。捜査一課は麻薬課の林取締官の協力を得て、麻薬関係者の立ち廻り先を洗うことになった。それは一杯飲み屋「湖月」とその女将、麻薬売買の責任者らしき住所不定の武山、ガソリン・スタンドの店主増田、一味の連絡場所とみられる麻雀クラブ「竜」のマスター、薬の運び人君子、その夫で盲目の大野達である。捜査一課の澄川刑事は、彼の妹ゆき子の恋人である秋根刑事とコンビで捜査に当たることになった。君子が現行犯であげられ、夫の大野も取り調べをうけ