1962(昭和37年)/9/1公開
配給:松竹 製作:松竹株式会社
壇一雄原作「海のある窓」より五所平之助と堀江英雄が共同で脚色、五所平之助が監督した母子の愛情物語。撮影は成島東一郎が担当している。
川本みつよは中学一年の息子一郎と、佐渡を遠望する出雲崎の漁村に呑み屋「のんき」を開いている。みつよは一郎に父は死んだと言っているが、実は昔、東京の料理屋に女中奉公している時、草履問屋の若旦那佐久間詮造と結婚したが、詮造の道楽に苦しめられ故郷の出雲崎へ帰って来たのだった。そのみつよは素朴な漁師の大坪武に少々ひかれていた。ある台風のくる日、武は風雨の中でみつよに出会い、求婚をした。みつよは心で武を受け入れながらも一郎のことを考えると即答はできなかった。みつよは一郎の学校の教師下瀬先生に相談した。先生から母と武