1963(昭和38年)/4/6公開
配給:松竹 製作:松竹株式会社
菊田一夫原作の舞台劇を椎名竜治が脚色、酒井欣也が監督した音楽劇。撮影は小原治夫が担当している。
信濃路を行く旅廻りの谷崎八千代一座は不入り続きで三度の食事も事欠く始末、娘のカオルはその原因が時代離れした催し物にあることは知っていたが、八千代は耳を貸そうとしなかった。ストリッパーの花子と浪曲師の曇月、タップの中野兄弟が泣く泣く逃げ出し、あとに残ったのはアコーディオン弾きの久八など数人。哀しい思いを歌っていたカオルの歌が余命少ない子供の心を捉え、彼女はその子供の父親海老谷と知り合った。芸能人の世話を道楽にしているという彼との再会を約して次の公演地に向かったカオルはそこで出演中の歌手、藤田博に強引な売り込