1963(昭和38年)/10/17公開
配給:松竹 製作:松竹株式会社
獅子文六原作「可否道」より白坂依志夫が脚色、井上和男が監督した喜劇。撮影は堂脇博が担当している。
中年でTVタレントの坂井モエ子は、八つも年下の塔之本と結婚している。塔の本は劇団新汐の舞台装置家であるが収入は少なく、モエ子が彼の面倒をみていた。二人はコーヒーによって結ばれた。モエ子はコーヒー通の集る「可否会」のメンバーで、コーヒーを入れる技術は菅会長も及ばないほどだった。それに塔之本は無類のコーヒー好きであった。だが、こんな二人にも危機がやってきた。塔之本の関心が新汐の研究生アンナに移っていったからだ。モエ子は切り札として塔之本との訪欧計画を持っていた。というのは、ある食品会社から、インスタント・コー