1968(昭和43年)/2/14公開
配給:松竹 製作:松竹株式会社
田波靖男がシナリオを執筆し、市村泰一が監督したコメディ。撮影は小杉正雄が担当している。
この町の警察署長は職務尋問を趣味としていた。駅からの報告で早速駅へ駆けつけると派手なカッコのへンな男が無賃乗車で捕まっていた。ノッポとチビの大助と小助。調子のよい二人は「ウーン、イイ男だ。こんな田舎町の署長には勿体ない」とおだて始めた。署長はすっかり図にのってしまった。二人は「ともかく本署まで」と言う署長を尻目にスタコラ逃げ出してしまった。途中、小助と離れ離れになった大助は、ヌード・スタジオに飛び込んだ。ここで盗み喰ったラーメン一杯がもとでヤクザとかかわり合いをもってしまった。ヌード・スタジオで海南組の巳之吉を助けた大助は親分忠八のすすめで一家に草鞋を脱いだ。一方、大助を探し求める小助は、町角で絶世の美女加納江美子に肩をたたかれた。話を聞けば彼女の弟は会社の金を30万円も使い込んでしまったという。女に魅せられた小助は一計を案じてポン引き稼業。ところが声をかけた相手がシマのポン引きを一手にしきる熱川興行の社長安西と幹部池内では歯がたたない。商売敵の海南組の賭場荒しを命ぜられてしまった。賭場に現われた小助は大助とバッタリ。サツだ、の声に金箱を持って逃げる大助は大事な金箱を小助に横取りされてしまった。親分の激怒を買った大助は指をつめさせられるところを親分の女房せい子に助けられた。一方、小助は盗んだ金箱から30万円をピンハネして江美子に渡したが、弟武は会社をクビになってしまった・・・。