1971(昭和46年)/11/13公開
配給:松竹 製作:松竹株式会社
カーセックスやモーテルなどの現代風俗とエロティシズムを盛り込んだサスペンスドラマ。脚本・監督は井上梅次、撮影を小杉正雄がそれぞれ担当している。
「週刊スクープ」のカメラマン丘野マヤは、長谷川社長から横浜に誘われたことから殺人事件に捲き込まれた。バースザンナで長谷川は泥酔した。彼の妻・田津子が工藤編集長と、清瀬という連れ込み旅館に入るのを目撃したのだ。長谷川は婿養子、実力者の工藤とは何かと意見があわない。その男と妻が浮気。長谷川が荒れるのも無理がなかった。自分も浮気をしてやる。その相手にプレイガールマヤを選んだのだ。長谷川は強引に寝園というホテルにマヤを連れ込むが、マヤの抵抗にあい彼女に財布を渡しながら、妻の手前浮気の相手になったふりだけでもしてくれと懇願した。彼女は承諾した。長谷川は、浮気中の田津子を第三京品出口近くに呼び出した。別れの演技をする自分の姿を見つめる田津子の視線を感じたマヤは車で立ち去る。残った長谷川は、口論の末工藤と田津子に殺された。目撃者はいない。二人は清瀬の裏口から誰にも知られずに出てきたから、そっと元の都屋に帰ればアリバイは完成する。しかし、工藤は考えた。長谷川を車で送ってきた女がいる、その女の口をふさがなければ安心はできないと。工藤は編集部員でマヤのベッド・フレンドである旗たちに、その女の追跡を命じた・・・。