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喜劇・社長さん

1972(昭和47年)/6/10公開     
配給:松竹 製作:松竹株式会社

底ぬけに陽気で人情もろい中小企業の社長を東北出の少年の目を通して描いたストーリー。脚本は高橋正圀と山田洋次による共同執筆、監督は脚本も執筆している大嶺俊順、撮影を高羽哲夫が担当している。

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ストーリー

ドリーム・トーイ社長伴太は、玩具を作るちっぽけな町工場の持ち主である。彼は単身秋田に金の卵を求めてやって来た。修造を前に息子の良夫を我が社へと懸命の説得をするのだった。伴太の熱意に動かされ上京した良夫は、工場を訪れたが、すでに工場は倒産して跡形もなく、連絡先を記した貼紙だけが寒風にさらされていた。そして良夫が、社長と再会したのは、うらぶれた煙草屋の二階であった。無精ひげを生やして、つぎだらけのドテラを着た社長が、すり切れた畳の上に坐っていた。だが、この社長、酒が入ると持前の調子のよさが顔を出し、良夫は面喰うような東京第一夜を過ごした。翌日、社長は良夫を連れ、小説家・鳴海冬彦を訪れる。鳴海の娘順子の案内で通された部屋で、社長は、鳴海に自分の名儀を無断使用したと小言を言われ、出入禁止を喰ってしまった。一方、良夫は逆に鳴海父娘に気に入られ、サイン入りの鳴海の本をもらって大感激する。あくる日、良夫は社長の代理で、入院中の娘香世の病院に金を届けて帰る途中、順子と会う。その晩鳴海家に泊まり、順子の暖かい心にふれる。あくる朝、秋田に帰ろうかと道々考えながら社長のところに戻ると父修造が上京するという手紙を受け取った・・・。

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