1975(昭和50年)/2/15公開 86分
配給:松竹 製作:松竹株式会社
夜はそれぞれ二号と芸者のアルバイトをしている二人の女子大生が夜の世界と昼の世界を自由奔放に巧みに両立させてゆく姿を通して、当世女の子気質を描いたストーリー。脚本は才賀明、監督は第1回作品の福田幸平、撮影は大越千虎がそれぞれ担当している。
女子大生の武内沙織と井上由利子はキュートでチャーミングで、男子学生の人気の的である。ところが、この二人ガソリン・スタンドの青山二郎をめぐってのライバル同志。夜、とあるマンションの一室で沙織は新日本商事の秋月社長とイチャついている。沙織は夜、二号のアルバイトをしているのである。ある日、沙織は秋月に連れられて料亭に出かけると、そこで芸者のバイトをしている由利子とバッタリ、お互いの化けの皮がはげてしまった。その上秋月は由利子に一目惚れ、由利子がまだ処女であると知り、料亭の女将・文に交渉して、五百万円で水揚げすることにした。面白くないのは沙織である。そこで沙織は一計を案じ、水揚げの当日、秋月と由利子の隣室を貸り、秋月がいざベット・インという時に電話し、自分の部屋に秋月を呼び入れた。ビックリして飛んで来た秋月だが、沙織のお色気の功勢にノック・ダウン。隣の部屋ではひとりで由利子が口借しがるのだった。翌朝、沙織と顔を合わせた由利子は、自分はまだ処女である事を自慢し、沙織は中古車だと愚弄する。それで沙織は、ボーイフレンドの北村に由利子を強姦するように頼むが、北村は処女を奪うどころか逆に、由利子に総括されそうになり、全てを自白してしまった。女の意地を賭けた沙織と由利子の勝負は二郎の誘惑競争でケリをつけようとして、それぞれ色目を使ってのお色気戦術を開始する・・・。